Syair -ジャイル-

数日前の早朝、

玄関のドアを開けると向かいの一軒家からただならぬ怒鳴り声。

「どうせ仮病でしょ!!」「違うモン! ホントにイタイだもん！」

暑くなってきたせいか窓は全開…タダでさえデカい声がもう筒抜け状態です。

とまぁそんなやり取りを聞いていたらつい自分の幼少時代を思い出してしまったワケなのですが、

芯は優しくとも落ち着きが無く悪知恵ばかりが働いた幼き頃…

通信簿の担任コメント欄には毎度毎度の同じコメント

「優しい・落ち着きが無い」

のび太君のようなガキんちょでした。今思うと。

ドラえもん的存在がいればもうパーフェクトかと。

そんなワタクシの幼少時代ですが、

一番やらかしたのはやっぱり･･･仮病ですかねぇ。

当時はよく オナカイタイ・キモチワルイ・アタマイタイ などなど

子役もビックリの名演技で適当な仮病を使いリアルな痛さを表現しズル休み。

皆が学校で授業を受けているであろう時間にヌクヌクと布団の中でノッポさんを始めとした

楽しい楽しい教育テレビの番組を見る事に最高の優越感を感じる。

小さい頃から小さいヤツでした…



実際に病院(長尾小児科)にまで行った事もしばしば。事実お尻の注射は慣れっこでした。

割合で言うと　ハライタ5　キモワル2　ズツウ1　ホント2　ってトコロでしょうか。

親は「アンタはホントに胃腸が弱いねぇ」なんて幼い頃から言ってた位です。

きっと今現在も信じているんでしょうが、実の所は結構丈夫だったりします。殆んど仮病でしたし。

たまには本当に…なんて事もありましたが極一部

全てはノッポさん…イヤ、教育テレビで優越感に浸る為。

学校がイヤだった訳ではありませんむしろ好きでした…カワイイあの子もいましたし。

しかし下校の時刻になると仮病を使った事を後悔し始めます。

窓の外では仲のイイ近所のワルガキ連中が遊ぶ声。

午後3時のHappyTime オヤツ なんて言語道断

外から聞こえる友達の声…

隣でオヤツをむさぼる姉…

まさに一文惜しみの百失い。

しかしソコから追い討ちを掛けるのが夕食。

健康なのに一日中まともな物を食べない為かなりの空きっ腹。

比較的脂っこい物が食卓に並ぶ夕食は一段とツラいのです。

そんな中自分だけお粥をすすります…

だったら仮病なんか使わなけりゃイイじゃん!

なんて言われそうですが、ソレが使ってしまうんですよねぇ。

目先の物に捕らわれ後先を考えられない判断力不足と

学習力の乏しさが原因でしょうか？

とまぁそんな馬鹿げた幼少時代を過ごしたワケですが

大人…イヤ、おっさんになった今はしっかり更正をしております。

ヤバい…と思う程体調が悪い時以外は休みません。基本的には。

しかし今年に入って扁桃炎やらなんやらでやたら体調を崩してますが…。

そろそろ自分の体もしっかりとご自愛致します。


長々としょうもない事を書いてしまいました…

お付き合い頂きまして有難う御座います。